エタノール燃料による火災のリスク
エタノールの使用でエンジンの火災がスパークすると警告されました。
エタノール火災における新しい消火器が必要とされています。
出版日:2008.7.21
著者:James E. Guyette
出典:Automotive Body Repair News

ボルチモア近くで8,000ガロンのエタノールガソリンを積ん
だタンクローリーが横転し、炎上しました。
(写真提供、国際消防署長)
エタノール入りガソリン燃料の火災に対して、車の整備が正しくなされていないとき、エンジン火災のリスクが高まるので修理することが薦められます。
従来のガスとは異なる分子構成のため、環境に優しい代替品として人気が高まるエタノールですが、これには危険性があります。穀物ベースの添加剤は水溶性ですが、石油は違い、油と水は混ざりません。そして多くの消防署は、エタノール火災を消火するのに必要な特別な消火剤を持っていません。
ガスとエタノールに火を点けたときに同じ反応を示さないのと同じように、エタノール混合液は特別にエタノール火災に対応できる設計がされていない限り、車の主要部分に深刻なダメージを与える可能性があります。古く、エタノールを使用しない車に乗っている人々は、空気中の燃料汚染が減るのではないか、という浅はかな考えでエタノール燃料を使っています。

エタノール火災での消火実験
(写真提供、David White)
環境を考えるドライバーにとっては彼らのしていることは正しいと考えるかもしれませんが、実際は潜在的な危険に満ちています。特に、修理工場内にエンジンに欠陥のある車でいっぱいのときに火災が起こったときに。
「このため、店舗内での火災が頻繁に起こるでしょう。」と、イリノイ州DuPage大学で教える消火コンサルタントのBob Lorenzは警告します。
消火の専門家は、特に横転したエタノール燃料のタンクローリー事故によって判明した公衆安全の危険性と泡の問題点についてエタノールの怖さ、危険性を警告します。彼らはアメリカの半数以上が質の悪い混合液を使用していることにも心配しています。
泡に対する非難
国内燃料チェーンの至る所でエタノール対石油の難問があります。科学的相違のため、エタノールは標準の石油パイプラインの中を通ることができません。そのため概して列車かタンクローリーにて輸送されます。エタノールの溶解性はガスや油と混ざると、湖や河の表面に浮いて、すくい取ることが出来ません。
この特性は、自宅のキッチンでも証明できます。ジュースと好きなブランドのエチルアルコールを用意して下さい。それらをコップに入れて混ぜると、ヘアリーバッファローという強いカクテルができます。次にジュースを入れたもうひとつのコップに油を一滴垂らします。すると油は表面に浮くでしょう。そこで油と水は混ざらないことが確認できます。
エタノールの中のアルコールは本質的に泡の中に含まれる気泡をつぶしてしまいます。この反応は泡の持つ酸素窒息能力をなくし、大きな炎になって燃える物質を含んだ蒸気を漂わせてしまいます。
水性皮膜形成泡(AFFF)は1950年代半ばにアメリカ海軍によって、空母での航空燃料火災に対応するために開発されました。それ以来、AFFFは消防士が石油製品の火災の消火に使用してきました。
残念ながら、AFFFはエタノールなどのアルコールベースの火災には効きません。
「永遠にAFFFを巻き続けても、消火できません。」と、DuPageの教授のLorenzは言います。「泡はそういった種類の火災を消火できず、死人を出してしまいます。」もしこの問題が全国的に知られないとすれば大きな問題へと発展することでしょう。。
耐アルコール性の水性皮膜形成泡(アルゴン-AFFF)は1970年代半ばに作られました。名前が示すように、エタノール火災で素晴らしい働きをします。しかし、ニーズが少なくAFFFより30%多くコストがかかるため、消防業界では比較的少ない供給に留まっています。Lorenzと出版社勤務のWhite(海軍の消防問題に関するコンサルタントもしています)によると予算重視の多くの消防署ではAFFFを簡単に利用しようとはしません。
さらに、Whiteは主要火災事業組織と協力している、代用燃料、化学検査、大量燃料分配及び貯蔵所と取引関係を持つ主要組織からなるEERC(エタノール緊急対応連合)と非常に深く関わっています。EERCによって行われたブラインドテストで市販の様々な泡が再調査され、アルゴン-AFFFの効能が確かめられた一方、AFFFや他の泡消火器は不足が明らかになりました。
「消防署の多くがアルゴン-AFFFの必要性に気付き始めています。」とWhiteは報告します。しかし、まだ全ての消防署がエタノールの潜在的危険性に気がついているわけではありません。
日本ではまだエタノール燃料は普及しておりませんがそう遠くない将来一般的なものになっていくと考えられます。




